韓国でヘア・頭皮ケアを開発するなら、出発点は美容成分の一覧ではなく界面活性剤の系です。泡立ち、すすぎ、洗い上がりの感触、そして頭皮が反応するかどうかは、そこで決まります。系はポジショニング(洗浄剤か、頭皮ケアか)と一緒に選び、そのうえで粘度と香りを決め、数量は早めに計画してください。充填量が大きいと、効いてくる制約はたいていボトルではなくバルクのロットになるからです。
この記事が扱うのは、シャンプーや頭皮ケアのラインをつくると決めたあとの、判断の順序です。このカテゴリーに合う韓国の製造先を見つけること、そしてその製造先が対応できる剤形を知ることは、当社のヘア・頭皮ケア製造のページの役目です。ここで扱うのは、サンプルの前と最中に起きる部分と、それがフェイスケアとどう違う進み方をするのかです。
なぜ界面活性剤の系から決めるのか
シャンプーは浴室で数秒のうちに評価され、そのあいだに使う人が気づくことのほとんどが界面活性剤から来るからです。泡立ちの速さ、泡の密度、濡れた髪の手ざわり、すすぎの速さ、一時間後の頭皮の感じ。どれも、処方にどの洗浄剤がどんな配分で入っているかにさかのぼります。
シャンプーはたいてい、洗浄の大半を担う主界面活性剤に、それを和らげ、泡を立て、使用感を整える副界面活性剤を一つ以上組み合わせます。その組み合わせが、いくつものことを同時に決めます。
- マイルドさ。 どれだけ皮脂を落とすか。敏感な頭皮が毎日の使用に耐えられるか。
- 増粘。 塩で素直に粘度が上がる系もあれば、高分子の増粘剤が要る系もあります。それによって原価、透明度、出てくるときの流れ方が変わります。
- pH の範囲。 その系で使える pH の幅が、中に入れられる美容成分と防腐系を限ります。
- コンディショニング。 コンディショニングポリマーは界面活性剤との相互作用を通して髪に吸着するので、同じポリマーでも二つの系ではまったく違う感触になりえます。
- キログラムあたりの原価。 界面活性剤はシャンプーの原料の大きな部分を占めるので、その選択がそのまま単価に表れます。
美容成分を先に選ぶと、たいてい二度選ぶことになるのはこのためです。ある系でうまく働く頭皮用の成分が、別の系では不安定になったり、製品を濁らせたり、使用感を失ったりします。系を決めてから、そこに美容成分を入れてください。
洗浄剤か頭皮ケアか、ポジショニングを決める
韓国のヘアケアには頭皮の健やかさを軸にした大きな分野があり、その中でどのポジショニングを選ぶかは、ラベルから受ける印象以上に製品を変えます。洗浄剤として売るシャンプーと頭皮ケアとして売るシャンプーは、棚では似て見えても、処方は別物でありえます。
| 洗浄剤として打ち出す | 頭皮ケアとして打ち出す | |
|---|---|---|
| 使う人が何で判断するか | 泡立ち、指通り、乾かしたあとの髪の手ざわり | 数日、数週間にわたる頭皮の感じ |
| 界面活性剤の方向 | しっかりした泡、よいすすぎ、毛先へのコンディショニング | よりやさしい洗浄。泡は控えめなことが多い |
| 美容成分 | 主に髪の手ざわりとつやのため | 頭皮のために、肌にとどまる時間を考えて選ぶ |
| 香り | 買う大きな理由の一つ | たいてい軽め。無香料のこともある |
| よくある構成 | シャンプーとコンディショナー | シャンプーに頭皮用のトニック、セラム、スクラブ |
| 訴求の圧力 | 低い | 高い。頭皮の言葉は治療のほうへ流れやすい |
どちらの列が優れているわけでもありません。失敗は、一方を想定してブリーフを書きながら、もう一方の仕上がりを期待することです。頭皮ケアの訴求を印刷しただけの洗浄剤や、泡で判断されて期待外れに終わる頭皮ケア製品がそれにあたります。この製品が何で、誰が使うのかを一文に書き、ブリーフと一緒にラボに渡してください。そのブリーフにほかに何が要るかは、韓国の処方ラボへのブリーフの書き方にまとめてあります。
頭皮のラインは構成も変えます。洗い流す製品は肌にとどまる時間が短いので、多くの頭皮ケア製品は、両方の役目を一本のシャンプーに求めるより、洗浄と洗い流さないステップを組み合わせたほうがうまく働きます。シャンプーを単品で立たせるのか、ルーティンの軸にするのかを早めに決めてください。シャンプーそのものがどこまで担うかが、それで決まります。
サルフェートフリーで実際に変わること
サルフェートフリーは、処方上の帰結を伴うポジショニングの選択です。サルフェート系の界面活性剤から、アミノ酸系のようなよりマイルドな代替へ移ると、やさしい製品にできる一方で、ブランドが気づくいくつかのことが変わります。
泡。 サルフェートフリーの系の多くは、何も調整しなければ泡が少ないか、泡がゆるくなります。髪が洗えていても、使う人は泡の少なさを「洗えていない」と読みます。そのため処方では、受け入れられる泡に届くまで副界面活性剤や起泡助剤が要るのが普通です。その作業には何度かの試作が必要になり、原価も上がります。
粘度。 サルフェート系は少量の塩で粘度が上がることが多いのですが、マイルドな系の多くはそれほど反応しません。粘度は別の方法で、たいていは高分子でつくることになります。これが透明度、流れ方、ポンプの選択に響きます。
原価。 マイルドな界面活性剤はおおむねキログラムあたりの価格が高く、泡と粘度を取り戻すための追加の原料がそこに加わります。
何を約束するのか。 ボトルの正面の「サルフェートフリー」は「不使用」をうたう訴求で、では何がサルフェートの代わりに入っているのか、という問いを呼びます。デザイン入稿の前に、系をどう説明するかを決めておいてください。考え方はほかの「不使用」の訴求と同じで、クリーンビューティーの訴求と、その代償にあります。
前と同じ泡を期待してそのまま差し替えるところで、サルフェートフリーの案件はたいてい期待を裏切ります。泡が顧客にとって大事なら、ブリーフにそう書き、ラボがそこに試作を何回か費やすことを見込んでください。
粘度、香り、低温での確認
粘度と香りは仕上げの要素として扱われがちです。シャンプーではどちらも界面活性剤の系とも容器とも絡み合うので、目標としてブリーフに入れるべきものです。
粘度は範囲で示す。 ゆるすぎれば薄めたように見え、固すぎれば流れ出ず、ポンプからも出てきません。ブリーフに数字を一つだけ書くと、一度は合わせられても、調整のたびにずれていきます。毎回同じ方法で測り、製品がその中に収まっていなければならない範囲なら、試作を重ねても崩れません。
低温で確かめる。 多くのシャンプーは冷えるとはっきり粘度が上がります。暖かいラボでよく出ていた処方が、暖房のない倉庫や冷えた浴室、寒い時期の輸送コンテナの中では、ボトルから出てこないことがあります。サンプルは室温だけでなく低温でも確認するよう求め、ビーカーのバルクだけでなく実際のポンプで試してください。熱の側も大事です。パール調や乳白のシャンプーは、暖かい場所で保管すると分離することがあります。安定性試験の全体が何を扱うかは化粧品の安定性試験で何が、いつ分かるのかにあります。
香りは早く決める。 洗い流す製品は、残す製品より香料を多く載せるのが普通ですが、頭皮にやさしいという打ち出しはその水準を下げます。香料のオイルは界面活性剤の系の粘度と透明度も変えるので、ベースの承認後に選んだ香りが、処方をもう一回の試作に戻すことがあります。ベースがまだ動いているうちに、香りの方向と、訴求が許す水準を決めてください。
ボトルとポンプをバルクに合わせる。 ポンプの吐出量、ディップチューブ、吐出口の径は、ある粘度の範囲に合わせて選ばれます。とろみのある乳白のシャンプーには、さらりとした透明のものとは違うポンプが要り、既製のポンプは仕様が決まっています。これを粘度の範囲と並べて決めておけば、選んだポンプがうまく働かないことに充填の段階で気づく事態を避けられます。当社の韓国化粧品の容器ソーシングが資材を処方に合わせるのは、このためです。
頭皮ケア製品は何を訴求できるのか
頭皮ケア製品は、洗浄、使用感、見た目について、化粧品としての訴求ができます。頭皮を洗う、すっきりした感触を残す、髪をふんわり見せる、といったものです。抜け毛や発毛についての言葉はケアではなく治療として読まれ、線はそこに引かれます。フケはそれほどはっきりしません。フケを抑えるという訴求は、ある市場では通常の化粧品の言葉で、別の市場では規制される訴求です。
多くの市場では、そうした治療寄りの訴求は製品を通常の化粧品の区分から外し、別に規制される区分へ移します。どの区分に移り、その区分が何を求めるかは、成分、その濃度、仕向地市場によって決まります。処方の前に確かめてください。処方が固まってから訴求を決めると、美容成分も、濃度も、市場に出す経路も変わることがあるからです。
そこから実務上の帰結が二つ出てきます。一つ目に、訴求の一覧は最初のサンプルの後ではなくブリーフの前に書き、それに美容成分を決めさせること。二つ目に、頭皮の話は、キャプションや販売店の商品ページも含め、それが出てくるすべての場所で化粧品の言葉の中にとどめること。くだけた場所に出たからといって、訴求が化粧品のものになるわけではありません。
ヘアケアでは、なぜ最小ロットの効き方が違うのか
充填量がフェイスケアの数倍あるからです。同じ本数に必要なバルクがはるかに多くなるので、ヘアケアで効いてくる最小ロットは、ボトルでもポンプでもキャップでもなく、たいていバルクのロットです。
製造側の最小ロットは六つの別々の下限が積み重なってできていて、たいていはそのうち一つがいちばん強く効きます。一つひとつは最小ロットを実際に決めているもので説明しています。ヘアケアは、そのどれが効くかを動かします。それによって、効く手も変わります。
- 一つのベース処方を二つの充填量で。 トラベルサイズと通常サイズを同じロットから充填すればバルクを使い切りやすく、実現できる初回生産に届くいちばん一般的な方法です。
- 一つのベース処方をバリエーションで。 界面活性剤のベースを共有し、後から加える美容成分や香りだけが違うシャンプーと頭皮用シャンプーは、ロットを共有できることがあります。
- 既製のボトルとポンプ。 ヘアケアはよくあるボトルとポンプの形を使うので既製の資材が手に入りやすく、専用の金型はバルクとは別に、独自の最小ロットを上乗せします。
どの手も、そしてそれぞれに伴うトレードオフも、化粧品の最小ロットを下げる方法で扱っています。充填量を早く決める価値があるのも同じ理由からです。本数の計画をバルクの数量に変えるのが、その数字だからです。
崩れにくい開発の順序
次の順序なら、一つの決定が前の決定を開き直させずに済みます。唯一の順序ではありませんが、この順序では各段階が前の段階の上に積み上がります。
- ポジショニングと訴求。 製品が何で誰が使うのかを書いた一文と、市場ごとに予定している訴求。
- 界面活性剤の系。 その一文に照らして選び、泡への期待とサルフェートフリーの要否を明記する。
- 粘度の範囲と香りの方向。 目標として書き、低温での確認を取り決める。
- 美容成分とコンディショニング。 承認した系の中に加える。
- 容器。 ボトル、ポンプかキャップ、充填量を粘度の範囲に合わせる。
- 安定性。 選んだ容器で、低温と高温の両方で行う。
- 数量の計画。 バルクのロットをうまく使えるよう、充填量とバリエーションを組む。一段目で下書きし、ここで確定する。
2と4を逆にしたブランドは、たいてい美容成分をやり直します。香りを最後に回したブランドは、粘度をやり直すことが多くなります。当社の韓国の処方ラボでの開発は、案件を担当する韓国のラボとともにこの順序で進みます。私たちが協業するラボが開発できる系と剤形は、韓国のシャンプー開発のページに並べています。
よくあるご質問
既存のシャンプーのベースから始められますか。
できます。いちばん速い道であることも多いです。既存のベースには実績のある界面活性剤の系がすでにあるので、開発は、そのベースが許す範囲で香り、美容成分、粘度、色を調整する作業になります。界面活性剤の系そのものを変えるなら、それは新しい開発です。
最後に何が自社のものになるのかは、契約で取り決めてください。それは製造先と開発の出発点によって決まり、その進め方が OEM と呼ばれるか ODM と呼ばれるかでは決まりません。
シャンプーとコンディショナーは一緒に開発すべきですか。
セットで売るなら、並行して開発してください。化学の違う別々の処方ですが、香り、使用感、容器のシリーズはそろえるべきで、一方のベースで合う香りが、もう一方では調整を要することがあります。
香りと容器をセットを念頭に置いて決めておけば、シャンプーを先に出し、コンディショナーを後から加えるやり方も成り立ちます。
シャンプーのサンプルは何回かかりますか。
ブリーフが正確なら、たいてい二、三回です。ブリーフがあいまいなら六回前後になります。泡の目標、サルフェートフリーの要件、遅い段階での香りの変更が、回数が増えるいつもの理由です。
一回ごとの判断は一度の洗髪ではなく、何度かの洗髪を通して行ってください。蓄積や洗い上がりの感触は、数日使ってはじめて見えてくることが多いからです。一回ごとに何を決めるべきかはサンプルの回し方で説明しています。
シャンプーを抜け毛の治療製品として売れますか。
多くの市場では、通常の化粧品としては売れません。抜け毛についての言葉は治療の訴求として読まれ、治療の訴求は製品を別に規制される区分へ移すことがあります。結果は成分、その濃度、仕向地市場によって決まるので、処方の前に確かめてください。
シャンプーが言えるのは、化粧品としての働きです。頭皮を洗うこと、そして髪にふんわりとした手ざわりと見た目を残すことです。
